「お月さまの話」
月が美しい季節になると、子どもたちに 必ず語るおはなしです。
どうして 月が丸くなったり 細くなったりするのか… という なぜなぜ話。
お月さまは、ごちそう好きの 気前のよいおばあさんの家と
食べ物を少ししか用意してくれない けちんぼうのおばあさんの家を
交互に訪れて、太ったり痩せたりする…というおはなしです。
いくつもの美しい描写により、
冴え冴えとした月の光や 静かな夜の湖や空の景色が 頭の中に浮かびます。
おはなしは、
「こうして、お月さまは、毎月毎月、ふとったりやせたり、くり返しているのです。
うそだと思ったら、今晩の空を見てごらんなさい。」
で終わります。
今年、このおはなしを聞いてくれた 年長さんの女の子は、おはなしが終わったと同時に
「うそじゃな~い!」と言ってくれました。
そうよね。今晩のお月さまは、どちらの家に行ったのかな?