おすすめのお話【小学校高学年以上に】

石になった狩人(モンゴルの昔話)
『子どもに語るモンゴルの昔話』 こぐま社


卒業の季節ですね。
ご卒園・ご卒業の皆さま、おめでとうございます。

長い間、小学校のおはなし会で 各学年に語らせていただいています。

子どもたちは、入学から卒業までの間、いくつものおはなしに触れることになります。
低学年には 楽しいおはなしを、中学年になると 課題を乗り越えたり 冒険するおはなしを、そして高学年には 精神性の高いおはなしを プログラムに入れています。

卒業を控えた6年生に語るおはなしの一つに「石になった狩人」があります。

—–
狩人が、竜王の娘を助けたお礼に 宝の石をもらいます。そのおかげで 動物の言葉がわかるようになった狩人は、獲物がたくさん獲れるようになり 村人たちと仲良く暮らしていたのですが…

ある日、動物たちの話から、大洪水で村が流されることを知ります。
村人たちに逃げるよう伝えたいのですが、動物の言葉がわかるようになった経緯を他言すると、自分が石になってしまうのです。

自分だけ逃げて、村人たちを死なせるわけにはいかない…
迷った末に、たとえ自分が石になろうとも 村人たちを救おうと決心します。
おかげで村人たちは助かり、豊かな流れの傍らには 今でも大きな青い石が立っている…というおはなし。
—–

おはなしを聞く子どもたちの顔は、真剣です。
理性と感情、その両方を理解できるからこそ悩む子どもたちの気持ちが、語り手を見る 真っ直ぐな視線に感じられます。
静かに涙をぬぐう子もいます。
おはなしの中の出来事であっても、その瞬間、主人公に 自分の気持ちを重ね合わせているのでしょう。
現実では経験し得ない 様々な状況や感情を おはなしの中で疑似体験し、それが その子の心の経験として蓄積していってくれるといいなぁと思います。

1年生の頃は、楽しいおはなしに ただただ笑っていた子どもたちも、6年生にもなると「自分だったらどうするか」を考えながら、おはなしを聞いているように見受けられます。
年齢と共に、物事を深く受け止めることが出来るようになっているのですね。

これから思春期を越えて大人になっていく子どもたちに、何か餞(はなむけ)を送るとしたら、私にできることは、やはり「おはなし」かな と思っています。

出張お話会・講座の
ご依頼を承ります

【出張お話会】
お話をお聞きになる方のご年齢や人数、また季節に合ったオーダーメイドのプログラムをご用意して、ご指定いただいた場所へお伺いいたします。
保育園、幼稚園、小学校の保護者会・家庭教育学級、PTA主催の行事やイベントにも、どうぞご活用ください。

【出張講座】
初心者の方から経験者の方まで、ストーリーテリング(語り聞かせ)を学びたい方のために、種々の講座をご用意いたしております。
保育士さん、司書さんなど、子どもたちにお話を語る場をお持ちの方々のお勉強会にも、どうぞご活用ください。

下記より、お気軽にお問合せくださいませ。

PAGE TOP