「ひなどりとネコ」
『子どもに聞かせる世界の民話』
『こども世界の民話(下)』実業之日本社

夏休みは、通常のおはなし会はお休みとなり、代わりに、あちこちで 夏休み特別おはなし会が開かれます。

今年の夏は、ミャンマーの昔話「ひなどりとネコ」を語りました。

ひな鳥がネコに襲われそうになり、助けてもらう条件に、お母さん鳥が焼いてくれるケーキを分けてあげると約束します。
でも、ケーキがとても美味しかったもので、食いしん坊のひな鳥は 全部食べてしまい、お母さん鳥と一緒に ネコから逃げて 壺の中に隠れます。
ところが、お母さん鳥が止めたにもかかわらず、ひな鳥が大きな大きなくしゃみをして、壺が割れてしまいます。
これはもう、絶体絶命。ネコに見つかってしまう!
…と思うのですが、ネコは あまりに大きな音を雷とでも思ったのか 逃げてしまい、ひな鳥とお母さん鳥は無事に助かって、めでたしめでたし!



5歳くらいの女の子と一緒に聞いてくださっていたお父さんは、ひな鳥がお母さん鳥から「食いしん坊ね、おまえは!」と叱られる場面で、「君みたいだね」というふうに、お嬢さんをつついて、二人で顔を見合わせて 笑っていらっしゃいました。

幼稚園生のお兄ちゃんと妹さんは、帰りたくなってぐずっていましたが、おはなしを聞き始めると、ひな鳥が「くしゃみをさせて!」お母さん鳥が「だめよ!」というやり取りの繰り返しに、ニヤニヤしながら聞いて、最後には「やった!」というように 喜んでくれました。

1年生の男の子は、ネコが逃げて行ったところで、「そんなに大きなくしゃみだったの?!」と、驚いて両手で頭を抱えていました。
実際に、語り手が大きな声を出すわけではないのに、大きなくしゃみを想像して 驚いてくれたと思うと、楽しく、また嬉しく思いました。

8分くらいの短い間に、笑って、ハラハラして、最後はホッと安心する。
語り手も、聞き手の皆さんと一緒に 楽しませていただきました。



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