ストーリーテリング・語り聞かせとは?

ストーリーテリング
(語り聞かせ)とは


ストーリーテリング(語り聞かせ)は、語り手がお話を覚え、自分の中で絵を描いてイメージし、聞いている方にそのストーリーと絵を伝えるよう、本は見ずに、聞き手の方々の目を見てお話を語ります。ストーリーテリングのことは、「語り」「おはなし」「素話」ともいわれています。

落語は、落語家さんが語られる言葉だけで、聞き手は場面をイメージしながら聞いていきますが、それと同じような感じでしょうか。
以前は家庭の中で、おじいさん・おばあさんが孫に、親が子に、昔話などを語り聞かせる習慣がありましたが、テレビやデジタルコンテンツの登場もあり、その機会は次第に減ってきました。
現在では、図書館や学校・幼稚園などの「おはなしの時間」で、大人が子どもたちにお話を語っています。

聞き手は、語られる言葉に耳を傾けていると、自然とお話の主人公に気持ちを重ね合わせて、
主人公と共に冒険したり、困難な目に合ったり、それを知恵と勇気で乗り越えて最後には幸せな気持ちになったりするのです。
お話を聞き終わったあとの子どもたちの様子を見ると、わずか数分のお話であっても、
一つの旅を終えたかのような満足な表情をしています。

また、美しく無駄のない日本語で語られるお話を繰り返し聞くことは、日常会話にはない言葉にも楽しく親しむ機会となります。

能動的に聞く

絵本の読み聞かせには、お話を絵と共に楽しむ良さがあり、読んでもらえると、子どものみならず大人も嬉しいものですが、ストーリーテリング(語り聞かせ)には、聞き手が見る絵がありません。
聞き手は、与えられた絵ではなく、自分で自由に思い描いた頭の中の絵を見ながら、お話を聞くことになります。いわば「受動的に聞く」のではなく「能動的に聞く」のです。
能動的に聞くからこそ、お話の中で経験した気持ちは、受動的に聞くときに比べてより深く心に届き、感情を揺さぶられるのではないかと思います。

心と言葉を育む
ストーリーテリング・語り聞かせ

聞き手は、登場人物の気持ちを想像し、現実ではあり得ない状況を疑似体験しながら、お話を聞いています。お話の世界を楽しみながら、子どもたちには、人の気持ちを想像する力、どうにかして課題を解決しようとする気持ちが自然と育まれます。

特に昔話には、 「正直で優しい貧乏な主人公が幸せになり、強欲で意地悪なお金持ちがひどい目に合うお話」や 「親指くらい小さい主人公が、知恵と勇気で幸せになるお話」などがたくさんあります。
子どもたちには、お話の世界を楽しみながら「良い行いをしていれば、必ず良いことがある。」「困難な状況でも、知恵と勇気で乗り越えられる。」という、人生を肯定する気持ちが自然と生まれます。

また、美しく無駄のない日本語で語られるお話を繰り返し聞くうちに、自然と自分の中にその言葉がたまっていきます。机上の勉強とは異なる方法で、豊かな言葉を身に付けられます。
「お勉強」ではなく楽しみながら、子どもたちに言葉の力を育て、ひいては読書へといざないます。

ストーリーテリング
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