子どもは怖い話が好き?!

もうすぐハロウィン。
おばけや魔女や幽霊が身近になる時期ですね。

おばけや幽霊といえば怖いお話。

夏休みには図書館などあちらこちらで怖いお話会が開催されていましたが、子どもは怖いお話が大好き。学校や保育園等でお話会をしていても、ときどき「この次は怖いお話をしてね!」と、リクエストされることがあります。この夏、「ちょっと怖いおはなし会」をする機会がありました。

怖いお話といっても背筋の凍るような怪談話ではなく、怖い要素もありつつ、クスッと笑える「屋根がチーズでできた家」(スウェーデンの昔話 『子どもに語る北欧の昔話』こぐま社)を子どもたちに語りました。

はるか遠くの森のなかに、子どもの肉を食べるのが大好きな悪いトロル女が住んでいました。(この一文で、子どもたちはお話に釘付けです!)
そのトロル女は家の屋根をチーズ(しかも、おいしいチーズ)で作り、子どもたちをおびき寄せるのです。

そこへ兄と妹がやってきて、1回目は兄さんが一人で屋根に上り、無事にチーズを持って妹のところへ戻ります。しかし、2回目は妹も一緒に屋根に上りたがり、二人はつかまってしまいます。
トロル女は子どもたちをかまどで丸焼きにして食べようとしますが、賢い兄さんは知恵を働かせ、トロル女をやっつけ、父さんと母さんの待つ家に帰ります。

子どもにとっては怖いお話で、小さい子は本気でこわがりますが、大きい子は、賢い兄さんと少しまぬけなトロル女のやりとりを面白がり、トロル女がやっつけられると「よしっ!」とばかりにガッツポーズをする子も。
兄さんが知恵を働かせる場面では、なるほどと感心したように頷いたり、ホッとした様子の子も見られます。

また、グリムの「ヘンゼルとグレーテル」のようだと子どもたちもすぐに気がついて、「似てるね」と、教えてくれる子もいました。

短い時間の中にハラハラもドキドキもあり、クスッと笑って最後はホッとする、お話の醍醐味を楽しんだ時間でした。

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【出張お話会】
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初心者の方から経験者の方まで、ストーリーテリング(語り聞かせ)を学びたい方のために、種々の講座をご用意いたしております。
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