「ホレおばさん」
『子どもに語るグリムの昔話1』こぐま社

ホレおばさんの羽ぶとんを、羽がとぶまで よくふるうと、人間の世界に雪が降るのだそうです。

毎年、雪の便りが届く季節に このおはなしを語っています。
今年は、当地では珍しく雪の予報が出た日の朝、小学校で語りました。

継母のひどい仕打ちにあっていた働き者の娘は、あることから 地面の下の世界の ホレおばさんの家にたどり着き、そこで幸せな日々を送っていました。しかし、ある日 急に家が恋しくなって帰りたくなります。

「ここにいれば、うちにいるより、ずっとずっと、しあわせでしたが、やっぱり、うちに帰りたいのです。」

すると、ホレおばさんは言います。「うちに帰りたくなったとは、うれしいね。」

このくだりを語るとき、子どもの心理を よく表しているなぁ… と、いつも思います。
深刻さの度合は様々でしょうけれど、反抗期や思春期に、或いは そうでなくても 子どもが「こんな家(親)いやだなぁ」と思う瞬間があるのではないでしょうか。「家よりココにいる方が楽しいな」と。しかし、それでも なぜか 家に帰ろうと思う。
そんな子どもを 優しく見守る ホレおばさんのような存在がいてくれると、子どもは幸せですね。

そんなことを思いながら語るので、いつも小学5年生に語っています。このおはなしは、小学3年生くらいから聞けるおはなしだと思いますが、少し 親と距離を取りたくなる気持ちが芽生える頃の子どもたちに届けたくなります。

でも、このおはなしの主題は、良い行いの娘には 金が降ってきて、悪い行いの娘には タールが降ってくるという、勧善懲悪。たまに、主題ではない部分にも思い入れがあって、語りたくなることもあるのです。

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